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天星 月 2026/10/31 公開 2026/10/31 22:10 更新
もしも、あの自動車メーカーが消えることなく、走り続けていたら――。
1945年8月。敗戦によって焦土と化した日本。
航空機の製造を禁じられた技術者たちは、新たな夢を自動車に託した。
彼らが生み出したのは、後に日本の自動車史にその名を刻むことになる「プリンス自動車」。
スカイライン、グロリア、そして日本グランプリでポルシェに挑んだ伝説のレーシングカー、R380。
決して大企業ではなかった。しかし、その技術力と情熱は、世界の名門メーカーにも引けを取らなかった。
そして1965年。
日本の自動車産業が高度経済成長の波に乗るなか、プリンス自動車は大きな岐路に立たされる。
史実では、プリンス自動車は日産自動車との合併によって、その独立した歴史に幕を下ろした。
だが、もしも、その合併が実現しなかったとしたら?
独立存続という決断を下したプリンス自動車。
待ち受けるのは、トヨタ、日産、ホンダといった巨大メーカーとの熾烈な競争。オイルショック、排出ガス規制、海外市場への進出、そして世界の頂点を目指すモータースポーツへの挑戦。
技術者たちの理想、経営陣の苦悩、ライバル企業との駆け引き。
数々の困難を乗り越え、小さな自動車メーカーは世界にその名を轟かせることができるのか。
これは、実際の歴史を土台に描く、もうひとつの日本自動車産業の物語。
歴史に「もしも」はない。
しかし、もしもプリンスが走り続けていたなら、日本の自動車史は、きっと違うものになっていた。
『栄光のプリンス ―もうひとつの日本自動車史―』
今、語られることのなかった半世紀の歴史が動き出す。
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