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夜摩 高嶺 2026/04/26 公開 2026/04/26 12:36 更新
乙女ゲーム「深淵の契約者」に転生して気づいた。自分の家、借金まみれだ。
手元にあるのはゲームの知識だけ。ならば使うしかない——攻略不可キャラの悪魔ヴェルドを召喚して、魂を売ろう。
「なぜ泣いていない」
千年生きた悪魔の第一声がそれだった。魂を売りに来た人間は大抵泣いて震えるらしい。でもミアには泣く理由がなかった。だって、ずっと会いたかった推しに会えたのだから。
「可愛い……」と思ったのは心の中だけに留めた。
「なぜ怖くないんだ」「なぜそんなに落ち着いているんだ」——動揺し続ける悪魔を前に、ミアは淡々と魂の売却交渉を進める。
そして契約の日、ヴェルドは言った。「お前の魂は買わない」と。
代わりに彼が差し出した条件は——「定期的に会う権利をよこせ」だった。
※ほのぼのコメディです。
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