ポイント
日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。
読者の反応
- ブクマ
- 1
- 感想
- 0
- レビュー
- 0
- 評価者数
- 1
- 平均評価
- 10.00
- 週間読者
- 0
ブクマと評価ポイントの推移
日別の値
「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。
総合ランキングの推移
順位を読み込んでいます…
水城 朔 2026/09/19 公開 2026/10/31 16:00 更新
白石綾乃は、六年間ボクシングを続けてきた。
構えも知っている。
踏み込みも知っている。
拳の握り方も、体重の乗せ方も知っている。
だからこそ、分からなかった。
構えもしない。
顎も引かない。
肩も入らない。
踏み込む予備動作すらない。
それなのに――目の前の女の子が放った拳は、綾乃の知っているどのパンチとも違っていた。
再現しようとしても、できない。
答えを求めていた綾乃たちの前に現れたのは、中年男・只野。
口は悪い。
下心も隠さない。
指導者らしいことも、セクハラしか言わない。
「真面目すぎんじゃね?」
そう言うだけで、答えは教えない。
どう打つのか。
どう避けるのか。
なぜ届かないのか。
聞いても、只野は突き放す。
「自分で考えろ」
それでも彼は、一目見ただけで彼女たち自身も気づいていないものを言い当てる。
経験のある綾乃。
勢いで前へ出る美波。
素直に吸収するひまり。
人をよく見ている千尋。
そして、まだいない五人目。
ばらばらだった女子たちは、自分たちのボクシングを探し始める。
一方の只野もまた、リングの外で立ち止まっていた。
なぜ自分はここにいるのか。
なぜ、またボクシングを見ているのか。
答えはまだ出ない。
彼女たちに答えを教えない男自身が、自分の「次」を決められずにいる。
勝つためだけの話ではない。
才能を見つけてもらう話でもない。
誰かに決められた正解ではなく、
自分で考え、自分で選び、自分の次を決める。
女子大生たちと、居場所をなくした中年男が、リングの上でもう一度「次」を探す大学女子ボクシング青春群像劇。
日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。
「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。
順位を読み込んでいます…