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田中秋生 2026/03/14 公開 2026/04/18 06:00 更新
上宮皇子が薨った。
その報せとともに、鹿嶋の少年は祖父に命じられ、河内へ向かう。名もまた変えられた。鎌子から鎌足へ。
何のために召されたのか。なぜ今、名を改めねばならぬのか。幼い鎌足にはまだ分からない。ただ、中臣の家に生まれた者として、王権の奥へ足を踏み入れる時が来たことだけは知る。
これは、のちに国のかたちを変えることになる中臣鎌足の物語である。
だがそこにあるのは、英雄譚だけではない。死者の記憶、家の論理、祭祀と政、そして人が人を選び、名を与え、運命を負わせる時代の重さである。
飛鳥の闇がまだ深いころ、一人の少年は新しい名とともに歩き始める。
※この作品は、作者本人によりカクヨムと重複掲載しております
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