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湯ノ宮 春 2026/09/18 公開 2026/10/25 20:30 更新
「君には、私の使徒として異世界に行ってもらいたい」
個人農家をしている美穂は、目を覚ますと見知らぬ場所にいた。
目の前には神と名乗る男。
この男が言うには、美穂は神の使徒に選ばれたらしい。
「いやです」
不満のない生活を捨てて異世界に行く?
しかも魔物や魔獣が存在し、魔法がある危険な世界?
──冗談じゃない。
しかし、それは拒否権などない確定事項だった。
「何か願いはないか?」
いくらでも願いを叶えてくれる? じゃあ……
「──まずは、一発殴らせろ」
綺麗な右ストレートをお見舞いした美穂は、快適な異世界生活のため、次々と要望をつきつけた。
生活に必要なもの、魔法の制御、自分だけの異能、神との連絡手段。
そして、何よりも大切な家族。
──愛犬たちと愛猫たちも共に。
世界の魔力を安定させ、豊穣をもたらす「使徒」。
その存在を巡って国が動くほどの力を持ちながら、美穂が望んだのは、家族との変わらない穏やかな暮らし。
そんな願いは、神託として世界中へ告げられる。
こうして、美穂は異世界へと降り立った。
「しゃべってる?! だ、だだだだ大ちゃんがしゃべってるーーーっっ?!!!」
……永きときを生きる聖獣や幻獣となり、人の言葉を話すようになった家族に仰天しながら。
そんな美穂の異世界生活が、もふもふな家族たちとともに始まる。
これは、普通の農家だった女性が、もふもふな家族たちと共に送る、異世界のんびりスローライフ。
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