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山下 六月 2026/06/25 公開 2026/07/14 12:40 更新
海水面が数百m上昇した、百数十年後の世界。
人類は3つの派閥に分かれ、巨大人型ロボットによって覇権を争うようになっていた。
そんな中、中立組織である『世界融和連合アクアルタ』は、世界最強ロボット『デルフィニクス』を用いて数多の戦闘に介入し、その諍いを鎮めてきた。
しかし、そんなデルフィニクスにはいくつかの制約が存在していた。
その最たるものが【女性専用機】という縛りである。
加えて現在、パイロットに一人欠員が出てもいた。
時を同じくして、とある非公式ボートレース大会に突如新星が現れる。
なんなく優勝を飾った『アシュリー・ウラカゼ』は、実は幼い頃に親友と一緒に、白いデルフィニクスを眺めてからずっと、パイロットを志してきていた青年だった。
性別によってお目当ての機体が乗れないことを知った後も、その夢を完全に諦めることはなく。
むしろどんな機体でも良いから搭乗し、あの日垣間見たデルフィニクスのように戦場を駆けてみたい、と望むようにもなっていた。
そうして、ロボットと操縦技術が近しいと言われるボート乗りとなり、日々研鑽を積み重ねていた中で行われた、件のレース大会。
満を持して鍛錬の成果を披露したアシュリーの前に、突如デルフィニクスが現れ、雄々しく水面へと降り立つ。
ただ、その機体は……あの日見た、白い装甲ではなく。
どこかとげとげしい見た目をした、赤色のデルフィニクスで――。
※ この作品はノベルアップ+にも掲載しています。
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