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藤台団二 2026/06/24 公開 2026/07/10 19:50 更新
魔王討伐に惨敗した。……いや、あんなポンコツパーティで勝てるわけないだろ!
実家が商店街の精肉店だった転生勇者の俺(戦闘未経験)は、優秀だけど戦場で狂戦士化する聖女、怪力なだけで剣が当たらない騎士団長の息子、魔法は天才的だけど明後日の方向にぶっ放す王子、すぐ逆上して猪突猛進する隣国の王女という「才能の渋滞」パーティを率いて魔王に挑むも、当然のごとく命からがら大惨敗。
涙の解散を経て無職になった俺は、実家の跡を継ぎ『魔物専門の精肉店』を開業した。
――そこから俺の人生が狂い出す。
転生特典の「無限浄化魔法」で魔物の瘴気を極上カットしたら、肉が美味すぎて滋養強壮に効くと街中で大繁盛! しかも、味見(毒見)で魔物の肉を食べまくっていたら、いつの間にかレベルが『999』にカンスト。自分でも気づかないうちに世界最強のSSSランク解体聖勇者になっていた。
元婚約者の美人王女(結婚の約束は国に白紙撤回された)がなぜか毎日店に通い詰めて甲斐甲斐しくコロッケ作りを手伝ってくれる中、大好物の「ドラゴン肉」の予約が入る。仕入れついでにサクッとドラゴンを狩る俺。
そんなある日、必死に修行して(まともになって)帰ってきた元仲間たちと国から、再び魔王討伐の依頼が。
「今の俺たちなら勝てる!」と意気揚々と魔王城へ乗り込み、レベル999の俺が魔王と対峙するが――そこにいたのは、角の生えたいたいけな美少女魔王だった!?
しかも、俺が仕入れたドラゴンは、彼女が幼い頃から育てたペットだったらしく「自分も食べるんか野蛮人ーー!!」と大号泣されてしまい……!?
惨敗した元勇者が、実家の包丁一本で世界の頂点に立ち、人類と魔族を胃袋で繋ぐ、最強のお肉屋さんファンタジー、ここに開店!
※なお、一番美味い食材は魔王の模様(※ただし食べません、絶対に)。
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