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霞 一禾 2026/10/12 公開 2026/10/31 21:00 更新
『37才児 小学生になる!』あらすじ
目が覚めたら、天井が近かった。
パッツパツの半ズボンに、胸には「GO! GO! 5年生!」。
37歳、独身、ノルマ未達の営業マン・佐久間宏樹は、なぜか小学5年生の朝に放り込まれていた。
台所には若すぎる母。新聞を広げる髪ふさふさの父。前歯の抜けた妹。
無精ひげのおっさんが堂々と登校しているのに、誰ひとり驚かない。おかしいのは世界か、それとも自分か。
しかも、ランドセルの底には、なぜか37歳の自分の財布が入っていた。
体は37歳のまま、頭も37歳のまま。
逆上がりはぷらぷらぶら下がるだけ、でも算数だけは無双。
ヒーロー気分も、情けなさも、全部まとめて「小5のヒロキ」として受け入れられていく。
けれど、教室の窓際で、あの子の笑顔に出会ったとき、ヒロキは気づく。
ずっと忘れていた名前。ぼやけていた顔。
そして、胸の奥に刺さったまま抜けなかった、ひとつの後悔。
「どうして、今まで思い出せなかったんだろう」
この不思議な一日は、何のために与えられたのか。
卵焼きの甘さに泣きそうになる37歳が、もう一度向き合うのは、あの日の自分。
笑って、ツッコんで、ちょっと泣ける。
おじさんが小学生をやり直す、やさしくてへんてこな物語。
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