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卯月らいな 2026/02/01 公開 2026/04/26 08:00 更新
僕は、お兄ちゃんに殺されかけている。
僕はうさぎ王国の第二王子ポエット。本当は、お兄ちゃんが王位を継ぐはずだったのに、新勢力にあれよあれよと持ち上げられて、僕は反乱軍の旗印にされちゃった。こんなはずじゃなかったのに⋯⋯。
それもこれも時代が悪いんだ。男声魔法と古典を帝王学として身につけたものが王に相応しい。それが伝統だった。僕はフォークギターを遊びと息抜きでやっていただけ。だが、楽器魔法が王者の資質として扱われる大逆転が起きるなんて思ってもみなかった。
お兄ちゃんを苦しめるくらいなら、楽器なんてやらなかったのに。
逃げるしかなくなった僕には、忘れられない女性がいる。
毎晩、夢の中に現れるアダージョさん。いつか会えたらキスをしたいと思っていた。だが、現実の彼女は、心に闇を抱えた男性の中に閉じ込められた第二人格。さらに、彼女は自分が本当は女だってことすら気づいていない。やがて肉体が分裂し、女性の体を得る運命だなんて。
旅路の果てに、僕はついにアダージョさんと出会う。さらに、いぬ王国の元王子グロウルも、思想を相反しながら仲間になった。
そんなこんなしているうちに、僕の姿そっくりの偽物が王位継承権を主張し、反乱軍が王都に向かって進軍をはじめる。反乱軍の秘密兵器は、アダージョさんのもといた体の主人格のアレグロ。それだけでも不吉なのに、対抗するためお兄ちゃんには心身が壊れる禁呪が施されてしまう。
このままではお兄ちゃんが死んじゃう! みんなで助けに行くんだ。
そして、すべてが終わったら、アダージョさんに僕の気持ちを伝えるんだ!
ところで、お供のグロウルが、アダージョさんに横恋慕してるのが気になるんだけど⋯⋯。
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