異世界恋愛 短編

「僕のことは忘れてくれ」と婚約者に言われましたので、お会いするたび初めましてと申し上げます~元婚約者が毎回、自己紹介からやり直しているのですが~

くらたん 2026/09/08 公開 2026/09/08 23:29 更新

あらすじ

「僕のことは忘れてくれ。君なら、新しい相手などすぐ見つかる」

夜会の控えの間で、婚約者のレオポルト様はそう言った。腕には男爵令嬢が絡みついている。

私はマティルデ、伯爵家の娘で二十歳。

「承知しました。では、忘れます」

その足で広間へ戻り、王弟殿下にご挨拶した。三年前の初対面から、私の名を一度も間違えなかった方だ。

そこへレオポルト様が追ってきた。

「初めまして。どちら様でしょう?」

「僕だ! レオポルトだ!」

「レオポルト様、初めまして。マティルデと申します」

殿下が笑いをこらえ、祖母が扇の陰で「わたくしも忘れましたわ、そのお家の名」と仰った。

翌週の観劇でも、園遊会でも、侯爵家の晩餐でも。お会いするたび、私は初めましてと申し上げる。忘れてくれ、と仰ったのはあの方だ。

そのうち王都中が真似を始め、男爵令嬢は「どうして彼女に覚えていてほしいの!」と叫び、侯爵夫人は「息子のことなら私も忘れたいわ」と茶を勧めてくださった。

五度目の夜、殿下が言った。

「私のことは、忘れないでくれ」

「殿下のことは、一生忘れません」

ポイント

総合ポイント 270
日間ポイント 0
日間ランクイン [未取得]
最高順位 [未取得]
評価ポイント 25694.8% ブクマ×2 145.2%

日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。

読者の反応

ブクマ
7
感想
1
レビュー
0
評価者数
37
平均評価
6.92
週間読者
0

ブクマと評価ポイントの推移

10/26〜11/01(7日間)
ブクマ 7+0(7日間)
8 7 6 10/26 10/29 11/01
評価ポイント 256+0(7日間)
257 256 255 10/26 10/29 11/01

日別の値

新しい順・下の段は前日比
日付 ブクマ 評価P
11/01 7 ±0 256 ±0
10/31 7 ±0 256 ±0
10/30 7 ±0 256 ±0
10/29 7 ±0 256 ±0
10/28 7 ±0 256 ±0
10/27 7 ±0 256 ±0
10/26 7 ±0 256 ±0

「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。

総合ランキングの推移

順位を読み込んでいます…