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東雲 諒杏 2026/07/28 公開 2026/08/26 16:51 更新
46歳の医師・高瀬真一は、救急医療、病院経営、データ分析の第一人者だった。
成功していた。 評価もされていた。
だが気付けば、いつからか人より数字を見ていた。
そして死んだ。
目覚めると、そこは紀元前58年。 ガリア戦争開戦直前のローマだった。
熱病で死にかけた24歳の青年ルキウス・アエリウスの身体。
現代医療の知識を持つ高瀬の精神。 古代ローマ人ルキウスの身体に刻まれた記憶。
二つの人生を背負った男は、やがてガイウス・ユリウス・カエサルと出会う。
感染対策。 野戦病院。 医療教育。 兵站管理。 統計分析。
彼は知識で軍団を変える。
しかし戦争を知るほどに気付く。
勝利は正義ではない。 数字は人間を救わない。 英雄は必ず死ぬ。
ガリア人治療師アリア。 共和政を信じるラビエヌス。 そしてローマ最大の英雄カエサル。
彼らとの出会いを通じて、高瀬は学ぶ。
「一人の英雄が世界を変える」
しかし同時に、
「英雄だけでは世界は続かない」
ことを。
これはカエサルを救う物語ではない。
英雄が死んだ後も、人々が生き続けられる制度を作ろうとした、一人の軍医参謀の物語である。
※本作品は「小説家になろう」「カクヨム」「アルファポリス」に掲載予定です。
※無断転載ではなく、作者本人による投稿です。
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