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リーシャ 2026/07/20 公開 2026/07/20 08:10 更新
母親とまともに話したことも赤ん坊の妹に会ったこともない。近寄るなと怒られたからだ。
「お前が妹を攫ったんだわ!誘拐するなんてなんて卑しい子なの!嫉妬するのなら私に文句を言いなさい!聞いてるの!返事をしなさい!これだから私の子供と思えないのよっ。自分の手で育てた妹はあんなに可愛いのにお前はちっとも可愛くないわ。無表情だし、私を見る時のめなんて他人を見る目よね!あなたがそんなんだから私はあなたを愛せないのよ!全部お前のせいなのに妹に八つ当たりして誘拐するなんて、恥を知りなさい!」
ドアが突然乱暴に開け放たれて、そちらに顔を向けると目のところを赤く腫らした妻が立っていた。乱暴にこちらに足音をさせ、長女の方へ来ると徐に手を振り上げた。
気づいた時には音を立てて椅子から弾き飛ばされて落ちていた。鈍い音を立てて皿も菓子も地面に落ちて割れる。使用人たちが取り押さえるが母親がヒステリックに色々叫ぶ。
何を言いたいのか大声で聞き取りづらかったが、つまりは妹を攫ったのは姉で。今まで話しかけなかったのは育てたのは自分じゃないから。乳母が育てた子は母の子ではないと言いたいらしい。
自分から寄り添うことがなかったことを棚に上げて他人に対応するように見てくる子供が嫌で、遠ざけていた。
「あなたが消えればいいのよ!出ていきなさいよ!私たち家族三人の中から出ていきなさいよっ!」
娘が家族として数えられていないことをその日初めて知った。
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