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ゆうき 2026/07/31 公開 2026/08/05 19:05 更新
聖女の力を持つセシリアは、同じ力を持つ義妹に手柄を奪われ、その働きは全て義妹の功績として扱われていた。
まともな食事にありつけず、体はどんどん弱り、義妹が流した嘘のせいで、無能な聖女と言われ続ける日々。それでも、セシリアは必死に耐えてきた。
しかし、ある日のパーティーで、義妹や貴族にバカにされたセシリアは、ついに心が折れてしまい……自分の聖女の立場と、ずっと義妹と浮気をしていた婚約者を、義妹に譲った。
重責から解放されて気が緩んでしまったセシリアは、体調が悪化して倒れそうになる。そんな彼女に、一人の男性が手を差し伸べた。
彼の名は、レオンハルト。とある国の国王で、騎士団長も務める彼は、氷の騎士と呼ばれ、恐れられていた。
そんな彼は、セシリアに向かって突然告げる。
「セシリア・ルミナリア。今、婚約は解消されたな」
「は……はい……」
「なら、俺と結婚しろ」
突然の婚約の申し出に驚いている間に、その場で婚約が決まり、そのままレオンハルトの国に連れていかれたセシリアに、レオンハルトは静かに告げた。
「俺達は政略結婚だ。愛のある結婚ではない」
そう言い切ったはずの彼は、なぜか誰よりも優しく、傷ついたセシリアの心を少しずつ癒やしていく――。
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