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シオン 2026/10/23 公開 2026/10/23 00:00 更新
聖女リリアナへの虐待と暗殺未遂。その身に覚えのない罪を着せられた公爵令嬢エレオノーラは、婚約者である王太子セドリックから婚約破棄を宣告され、民衆の罵声が響く中で処刑台へ送られる。
誰も彼女の言葉を信じなかった。
十年間、王太子妃となるために国政を学び、財政、食糧、防衛、外交のすべてを陰から支えてきたにもかかわらず、王家も国民も涙を流す聖女を選んだ。
斧が振り下ろされる寸前、エレオノーラは帝国の第二皇子レオンハルトと父によって救出される。そして彼女を守るため、グランディア公爵領は王国からの独立を宣言した。
エレオノーラが国を滅ぼす必要はなかった。
ただ、これまで支えていた手を離すだけでよかった。
彼女を失った王国では、水路が止まり、食糧が尽き、魔導防壁が崩壊していく。それでも王太子は失政を認めず、聖女は人々の命を奪う偽りの奇跡を使い続ける。
やがて明らかになる、聖女の虚言と王太子による証拠捏造。
しかしエレオノーラが望んだのは、彼らの死でも祖国の滅亡でもなかった。
彼女が求めたのは、奪われた真実を歴史に刻み、二度と同じ犠牲者を生まない国をつくること。
処刑台で「悪女」と呼ばれた令嬢は、復讐のためではなく、自らの人生と誇りを取り戻すために立ち上がる。
これは、愛した祖国に裏切られた令嬢が、その国の最期を見届け、灰の中から新しい時代を築くまでの物語。
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