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ロマリアス 2026/08/06 公開 2026/09/21 05:43 更新
壊れたはずの時計が、ほんの一瞬だけ逆向きに針を進めた。
明治四十三年。
蒸気機関と、青く輝く鉱石「天礎石」によって急速な発展を遂げた皇都では、古くから受け継がれてきた職人の技と、新たなからくり文明が肩を並べていた。
皇都の職人町で時計店を営む毒島は、腕は確かだが口も愛想も悪い、偏屈な時計師。
なじみのみつば茶屋で目にした小さな異変は、やがて皇都そのものを揺るがす怪異の始まりとなる。
同じ頃、皇都へ向かう蒸気列車には、不思議な弦楽器を携えた一人の旅人が乗っていた。
二人の出会いは偶然か。
それとも、止まっていた何かが再び動き始めた兆しなのか。
繁栄の陰で、大地を巡る古い地脈は傷つき、現世と異界の境は静かに崩れ始めていた。
人と妖。現世と異界。古き技と新しき文明。
いくつもの運命が皇都で交わるとき、「白詰草」の名のもとに集う者たちの物語が始まる。
明治浪漫と蒸気の街を舞台に描く、出会いと怪異と人情の和風スチームパンク譚。
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