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日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。
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九葉(くずは) 2026/05/04 公開 2026/05/04 12:38 更新
信じた人に捨てられた女は、もう誰も信じない。
聖女の讒言で断罪された公爵令嬢セラフィナ。
追放先は、北方の遊牧民族の族長のもと。
与えられた肩書は、第一夫人。
多妻制の後宮には、四人の妻が待っていた。
元暗殺者、元傭兵、借金のための嫁、氏族の駒。
誰もセラフィナを歓迎しない。
剣も魔法も体力もない。
あるのは、断罪の日に目覚めた前世の記憶だけ。
交渉官だった前の人生が、唯一の武器になる。
帳簿を読み、言葉を覚え、交易路を引き直す。
敵だった妻たちが、いつしか同僚に変わっていく。
壊れかけた部族の暮らしが、少しずつ動き出す。
寡黙な族長は、何も語らない。
ただ天幕を二重に張り、毛皮のコートを届ける。
刺客の夜は、朝まで天幕の前に座っていた。
セラフィナを捨てた王国は、静かに傾いていく。
必要とされたから残るのか。
自分がここにいたいから残るのか。
その答えを、彼女はまだ知らない。
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