ローファンタジー 完結・全30話

「安全第一は時代遅れ」と切られた迷宮公団の設計士、攻略配信のコメント欄に正解を書き込んでいたら、いつの間にか攻略の常識になっていました

ramune 2026/07/28 公開 2026/08/08 19:30 更新

あらすじ

四十一年前、日本に十七の迷宮が現れた。

国は迷宮公団を作り、坑道を測り、隔壁を建て、排水を通し、退避壕を掘って、荒れ狂う異界を「人が入れる場所」に変えた。

真柴勲は、その一期生。三十七年、第七迷宮の図面を引き続けた男である。

だが時代は変わる。民営化。「手つかずの自然迷宮」ブーム。整備は攻略の自由を損なうと嗤われ、設計部門は廃止――「安全第一は、時代遅れです」。

真柴は定年を待たず、静かに職場を去った。妻に先立たれ、空っぽの午後。

そんな彼が、孫に見せられた攻略配信の画面の中に、見覚えのある岩壁を見つける。若い探索者が、三十九年前に自分が埋め戻した袋小路へ入ろうとしていた。

思わず書き込んだ。「左は行き止まりです。右へ十五分で水場があります」。

――的中。

以来、ハンドル「烏口」は攻略配信のコメント欄に現れては、行き止まりを、休眠中の罠の点検日を、死にかけた排水の音を、退避壕の扉の開け方を、淡々と書いていく。

視聴者は騒ぎ出す。烏口って何者だ。なんで全部当たるんだ。

答えは簡単だ。――だってそれ、私が掘った迷宮ですので。

やがて運営会社が「営業妨害」と彼のアカウントを消した夜、大手クランが「自然の大瀑布」へ生放送で挑む。

真柴だけが知っている。あの滝は、自然ではない。

戦わない・潜らない・当てるだけ。定年設計士がコメント欄から攻略の常識を書き換える、実務系ダンジョン配信譚。

ポイント

総合ポイント 268
日間ポイント 0
日間ランクイン [未取得]
最高順位 [未取得]
評価ポイント 15056% ブクマ×2 11844%

日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。

読者の反応

ブクマ
59
感想
14
レビュー
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評価者数
18
平均評価
8.33
週間読者
0

ブクマと評価ポイントの推移

10/26〜11/01(7日間)
ブクマ 59-1(7日間)
61 60 59 58 10/26 10/29 11/01
評価ポイント 150+0(7日間)
151 150 149 10/26 10/29 11/01

日別の値

新しい順・下の段は前日比
日付 ブクマ 評価P
11/01 59 ±0 150 ±0
10/31 59 ±0 150 ±0
10/30 59 -1 150 ±0
10/29 60 ±0 150 ±0
10/28 60 ±0 150 ±0
10/27 60 ±0 150 ±0
10/26 60 ±0 150 ±0

「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。

総合ランキングの推移

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