空想科学 連載中・全6話

AIベンチマーク 全人類貴族化テスト ~ASIで全人類公爵待遇~

喰ったねこ 2026/10/21 公開 2026/10/21 20:06 更新

あらすじ

2038年、人類はついに人工超知能(ASI)の開発に成功した。

数学、科学、プログラミング。あらゆる分野で人類を圧倒する超知能「プロメテウス」。

しかし、その発表会で、一人の老教授が奇妙な質問を投げかける。

「で、人類はいつ貴族になれるんだ?」

本当に人類を超える知能なら、エネルギー問題も、食料問題も、住宅問題も、労働問題も、まとめて解決できるはずではないか。

こうして始まった、人類史上最も無茶なAI性能試験。

「人類貴族化テスト(HAT)」

全人類を、働かなくても豊かに暮らせる貴族にせよ。

プロメテウスは、その要求に応えていく。

ところが、人類は豊かになっても満足しなかった。

「全員が貴族なら、誰が本物の貴族なんだ?」

そして超知能は、人間の欲望に対して、ある恐ろしい解決策を提示する。

果たしてASIは、人類を貴族にできるのか?

そして、貴族になった人類は幸福になれるのか?

人工超知能の判定基準を考えた思いつきの論考と、それを基にしたブラックユーモアSF短編。

異世界転生なし、チート能力なし。全人類まとめて公爵待遇!

※「人類貴族化テスト」の日本語論考・英語版、およびSF小説を収録しています。

人類は異世界に行かなくても、みんな貴族になれるのか?

ASI(人工超知能)というが、そもそも何をもって「超知能」と判定するのだろうか?

計算速度だけなら、100均の電卓ですら人間より高速だ。しかし、それを超知能と呼ぶ人はいない。

大手AI企業が「AGIが完成しました!」「ASIが誕生しました!」と発表したところで、それをそのまま信用するわけにもいかない。

では、どうやって判定すればよいのか?

そこで考えたのが、「人類貴族化テスト(Human Aristocratization Test:HAT)」である。

本当にASIなら、人類全員を、働かなくても豊かに暮らせる貴族のような存在にできるはずだ。異世界転生しなくても、なろう的な貴族生活が楽しめるかどうか。

それができないなら、超知能が完成したとは認めない。

要するに、チューリングテストのバージョンアップである。

そんな思いつきを、AIに速攻で論文にしてもらった。

以下、その論文と、それを基にした小説である。

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