異世界恋愛 完結・全8話

魔道具師だった公爵夫人

九葉(くずは) 2026/06/06 公開 2026/06/06 12:09 更新

あらすじ

毎晩、五十三の灯りに魔力を注いで回る。
七年間、一日も欠かさなかった。
誰にも頼まれていない仕事だ。

公爵夫人エルザの手は油で黒ずんでいる。
結界、保冷庫、温水装置。
屋敷の魔道具はすべて彼女の設計だった。

夫は仕様書を商談に使い、妻の名は消した。
来客の前では手を隠せと命じた。
二年かけた試作品は、たかが道具と捨てられた。

その夜、エルザは巡回をやめた。
設計図帳だけを持ち、屋敷を出る。
灯りが一つ消え、二つ消える。

湯が出ない。食材が腐る。
結界に隙間ができる。
公爵は初めて妻の不在に気づく。

ただし、気づいたのは妻ではなく機能の欠落だ。

東の辺境でエルザは新しい設計を始める。
しかし、よそ者を歓迎しない職人がいた。
油染みの手は、まだ試されている。

たかが道具と呼ばれたものが何だったのか。
灯りの消えた屋敷は、まだ答えを知らない。

ポイント

総合ポイント 936
日間ポイント 0
日間ランクイン 1
最高順位 151
評価ポイント 83288.9% ブクマ×2 10411.1%

日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。

読者の反応

ブクマ
52
感想
4
レビュー
0
評価者数
100
平均評価
8.32
週間読者
0

ブクマと評価ポイントの推移

10/31〜11/06(7日間)
ブクマ 52+0(7日間)
53 52 51 10/31 11/03 11/06
評価ポイント 832+0(7日間)
833 832 831 10/31 11/03 11/06

日別の値

新しい順・下の段は前日比
日付 ブクマ 評価P
11/06 52 ±0 832 ±0
11/05 52 ±0 832 ±0
11/04 52 ±0 832 ±0
11/03 52 ±0 832 ±0
11/02 52 ±0 832 ±0
11/01 52 ±0 832 ±0
10/31 52 ±0 832 ±0

「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。

総合ランキングの推移

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