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こはく 2026/02/01 公開 2026/10/31 21:20 更新
不吉な灰色の少女。不幸を呼ぶ少女。母親を殺した少女。
そう呼ばれて育ったリリアナに、初めて生きる理由をくれたのは、王太子エリオスだった。
「俺を、生きる理由にして」
やがて二人は婚約するが、エリオスは二十歳を迎える前に原因不明の病で亡くなってしまう。
自分が愛したせいだと思ったリリアナは、二人で見つけた指輪に時を戻してほしいと願った。
目を覚ますと、そこは子どもの頃。
今度こそ彼には近づかない。恋も、婚約者の座も手放し、遠くから守るだけでいい。
本来なら二人が出会うはずだった日、リリアナは自らエリオスの前に現れなかった。彼に近づかないと決めたからだ。やがてエリオスには、別の婚約者が選ばれた。
これで彼は助かる。
そう信じていたのに、数年後、学院でリリアナを見たエリオスは、なぜか彼女から目を離せなくなる。距離を置かれるほど気になり、弟ノアと親しげにする姿には、覚えのない苛立ちまで募っていく。
さらに彼の周囲では、再び事故や事件が起こり始める。
歴代の王太子に繰り返されてきた早すぎる死。灰色の髪を不吉とする伝承。そして、二人を巡り合わせる約束の指輪。
彼を守るために恋を捨てた少女と、出会っていないはずの彼女を求める王太子。
二人は今度こそ、悲劇の運命を変えられるのか。
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