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水戸山頼重 2014/02/22 公開 2014/02/22 14:36 更新
酔漢を殺めた罪によって六宮刑務所に服役していた丹波隆平は、自由を求めていた。自身の身体が自在であること、心のままに行動ができること。それこそが自由であると彼は知っていた。
隆平は刑務所という束縛から逃れるために、刑務所に定期的に訪れる刑務作業物品の搬出入用トラックに忍び込む。成功する望みの薄かったその行動は見事に成功し、隆平は刑務所から脱走することに成功する。
刑務所を離れた隆平は自身の故郷の街に戻り、警察からの逃亡生活のための身支度を整える。その過程で隆平は、「人々の目から逃れて過ごす生活に本当に自由があるのか」という疑問を抱くようになる。
身支度を終えた隆平は、街を離れる前に友人の尾瀬道良太の家を訪れる。友人との再会を果たした隆平は、尾瀬道にこれからの目的を尋ねられ、それに対して自分は自由を求めるのだと答える。しかし尾瀬道に「自由とは一体何か」という問いを投げかけられ、隆平は逃亡生活を行おうとしている自身の行動が、身体と心の自由自在という自身が求めていたものからかけ離れていることに気付く。隆平は逃げるように尾瀬道の家を離れ、絶叫しながら街を走る。その様子を描写しながら、物語は幕を閉じる。
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