異世界恋愛 短編

無能で役立たずの俺が「お前との婚約は破棄だ!」と言われたら、竜王の娘に「今すぐ結婚してください」と迫られた!? ~俺、そんなに大したことしてないんですけど?~

しろ 2026/05/21 公開 2026/05/21 12:01 更新

あらすじ

「レイン・ノクス。貴様と令嬢との婚約を、今ここで破棄する」

 数百人が見守る中庭で、第二王子がそう宣言した。
 俺の返答はただ一言。
「——あ、そっすか」

 三年間、「無能」と笑われてきた、死神の紋章を持つ落ちこぼれ、役立たず、勉学平均以下の平民。

 それでも俺は特に気にしていなかった。昼寝ができて、誰の迷惑にもならなければそれで十分だと思っていたから。

 ところが婚約破棄を宣告されたその瞬間、人込みをかき分けて一人の少女が歩いてくる。

 学年トップの成績。魔力測定で計測不能。剣術大会では教官を相手に五本取り「もう教えることがない」と言わしめた、竜王国の第一王女——セレフィーナ・ドラグニス。

「失礼を承知で申し上げます。——私と、結婚してください」

 三年前、密林で罠にかかっていた銀竜の子を助けたことがある。あれがこの人だったらしい。竜族には生涯に一度だけ魂で決まる「番」というものがあり、あの瞬間に決まったと言う。

 三ヶ月間ずっと声をかけるタイミングを探していたと言う。そして今日、俺の婚約が終わったのを聞いて、足が動いたらしい。

 それと同時に、この三年間俺が「普通にしてきたこと」が次々と暴露されはじめた。

 泉の地脈を直した? 大陸規模の大魔術師が何年もかけてやる作業らしい。

 魔力炉を一晩で安定させた? それも普通じゃなかったらしい。

 寝ながら川の流れを変えた? 「寝ながら、ですか」と絶句された。

 暇で書いた課題レポートは、専門家三人が「即時発表すべき学術論文」と言ったらしい。

俺には全く心当たりがない。普通にやっていただけだ。
 
 実績が明らかになった途端、婚約破棄を言い渡した令嬢が突然甘い声で「戻ってきてほしい」と近づいてきた。

 俺には、返す言葉が何も見つからなかった。

婚約破棄の翌月——エヴァンス侯爵家が、領地の一部を没収された。川への不正が発覚したらしい。第二王子も、令嬢との仲も、人心も、全部ひとりでに崩れていった。

 俺は何もしていない。本当に、何も。

「あなたは本当に、とんでもない方ですね」
その事実とも言える言葉だけが、この学園内に響く。

ポイント

総合ポイント 102
日間ポイント 0
日間ランクイン [未取得]
最高順位 [未取得]
評価ポイント 8482.4% ブクマ×2 1817.6%

日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。

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ブクマと評価ポイントの推移

10/28〜11/03(7日間)
ブクマ 9+0(7日間)
10 9 8 10/28 10/31 11/03
評価ポイント 84+0(7日間)
85 84 83 10/28 10/31 11/03

日別の値

新しい順・下の段は前日比
日付 ブクマ 評価P
11/03 9 ±0 84 ±0
11/02 9 ±0 84 ±0
11/01 9 ±0 84 ±0
10/31 9 ±0 84 ±0
10/30 9 ±0 84 ±0
10/29 9 ±0 84 ±0
10/28 9 ±0 84 ±0

「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。

総合ランキングの推移

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