ポイント
日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。
読者の反応
- ブクマ
- 4
- 感想
- 0
- レビュー
- 0
- 評価者数
- 9
- 平均評価
- 6.44
- 週間読者
- 0
ブクマと評価ポイントの推移
日別の値
「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。
総合ランキングの推移
順位を読み込んでいます…
lilylibrary 2026/04/28 公開 2026/04/29 07:10 更新
その”ときめき”、感染症です。
「お前は王子を呪った悪女だ!」——婚約破棄の夜会で、伯爵令嬢アデリナが没収されたのは、王子の発熱・瞳孔散大・多幸感を日付順に記録した症例ノートだった。独学した疫学を武器に、彼女はずっと観察していた。聖女の”祝福”を受けた者に共通する、不自然な症状群を。
感情を症例として扱うその職能は、王宮では「冷酷」と呼ばれ、追放の理由になった。だがアデリナにとって婚約破棄は敗北ではない。フィールドが宮廷から辺境に移っただけの話だ。
追放先の領地で、彼女は同じ症状を示す村人たちと出会う。懐疑的な町医者を論争で同志に変え、ジョン・スノウ式の症例マップを広げ、“祝福のパン”と発症率の相関を「恩寵比」として算出していく。教会の査察官、異端審問の圧力、隣国からの謎の研究者——立ちはだかる権力に対し、彼女の武器はただ一つ、データだけ。
聖女の奇跡を公衆衛生の問題として再定義したとき、王子は正気を取り戻す。しかし婚約破棄はすでに公文書。縋る王子に、アデリナは静かに告げる。「あなたの恋慕は、摂取量に依存していました」——追試の必要を、認めません。
日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。
「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。
順位を読み込んでいます…