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秋月しろう 2021/02/18 公開 2021/02/19 10:13 更新
洋画家の島津に人知れず片思いし、恋煩いの末、名ばかりの貧乏華族、小糸川子爵夫人となった縫子。しかし、嫁ぎ先はただ縫子の財産だけが目当てだった。その様々な仕打ちに堪えきれず、縫子は家を捨て、温泉地に来たが、その途中、偶然にも島津と出会う。
一方、そこで縫子が出会ったもう一人の人物、人形使いの老人、辺(へ)栗(ぐり)藤次(とうじ)は、若い頃女を殺(あや)め、その呵責から折檻されることを望む人物であった。
縫子と人形使い、両者の抱える苦悩はいかにして乗り越えられるのか。
そして、それを島津はどう見るのか。
ザッヘル・マゾッホの「毛皮を着たビーナス」の一場面を彷彿とさせる、マゾヒズムも一つの主題とした、鏡花独特の戯曲。
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