アクション 短編

まさか僕に奇跡が起きたとは!

いく たいが 2019/04/01 公開 2020/05/19 12:07 更新

あらすじ

 「世の中には誰にも等しく、信じられないたった一度の奇跡が起きる」と云う成り。

 ――階段を二歩三歩と下ると三歩四歩と駆け上ってくる少女ヨンス。リョ国の姫君と後に知る。
彼女の見詰めるまなこに吸い込まれる。美女の微笑みは最強の武器。宇宙最強の神ゼウスすら尻込(タジタジ)。とはホントだった。――

世界を席巻していた東洋最東端の宮殿。ここから臨む山肌から吹き下ろす風がそう電気を起こした。ヨンスの初恋となった。
たった一度の擦れ違いで!?そうです! 初恋は電気。いくら毎日会っていても電気の起きない人はいくらでもいるのだ。実は電気のある人は十人に一人、そんなにあんの!? だ!だ! 
只々本人たちが気付いてないか、タイミングか、で電気が往き交わないだけなのだ。
――人間のイノチは、動作は、すべて電気で動いている。平均してイチ細胞に刺激を与えるために70mVの活動電位が必須……以下になるとお亡くなりになる。――

 併し、今度はコウはついにクラッとし、そのクラッとではなく胸の激痛が奔り、そのままに倒れる、帰らぬ人となった。
死んだはずの俺に、ぼうとした顔が上から覘のぞいて来る。ヨンスであった。
覗いたヨンスは口元に水を湿らし傍らの母が「服装から見るとどこぞの貴族とは判るがお主は左胸のほくろ、亡くなられた王様と瓜二つな位置と赤紫」
……

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