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那智ささら 2025/05/17 公開 2026/10/08 09:09 更新
死者は黄泉の底で問われる。
「汝、何であるか」
己の名を答えられた魂は輪廻へ還り、答えられなかった魂は悪鬼に堕ちる。
名を失えば、魂は崩れる。
黄泉使いの名門・宗像家に生まれた志貴は、術も矛も扱えない少女だった。けれどその右肩には、一族の未来を背負う「王の痣」が刻まれている。
彼女は、紅の千年王。
志貴を護るのは、宗家の狼と呼ばれる最強の黄泉使い、宗像一心。神を退け、悪鬼を屠り、黄泉すら踏み越える男。
だがこの男は、志貴にだけ抗えない。
血と魂を結ぶ禁断の番契りにより、志貴は一心なしでは生きられず、一心は志貴の意志に逆らえない。
やがて、世界の名を覆い消す影《Veilmaker》が動き出す。覆われた名に触れられるのは志貴だけ。けれど名をほどくたび、守護は呪いに近づいていく。
「お前が世界を選ぶなら、俺はお前を選ぶ」
最強が最強でいられなくなる、和風神話ダークファンタジー。
名と記憶、死と輪廻、守護と執着愛の物語。
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