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能代無 2020/09/10 公開 2020/10/02 23:11 更新
学芸員の間で話題となった一枚の絵があった。鑑賞するものは、不運に見舞われるといういわくつきの絵である。
2人の男が向かい合い、左手にパレットを右手に筆を持つ絵。一人のキャンバスは写実的に緻密に対面する男の人物画を描いている。もう一人は、キャンバスを絵具で塗りたくっている。抽象画のように見える。
ルフンド美術館の展覧会の後、コレクションを寄贈した実業家ドクトル氏が変死体で見つかる。
2人の画家の絵を丸裸で抱きかかえ、両指が切断されていた。
警察の捜査もむなしく未解決事件となり、
この日を境に陶板の複製画のみ展示されるようになった。
時を同じく、大地震に見舞われ恋人の家に避難した藤岡は、倉庫からある手紙を見つけ出す。
手紙には「真相を解き明かしたものには、私の所蔵する全ての絵を譲る ドナルド・F」と書かれていた。
一枚の絵を巡る数奇な物語が始まる。
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