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じゃがいも大好き 2026/10/20 公開 2026/10/23 00:15 更新
リリス。幽霊になった。目覚めたら半透明で、空中に浮かんでて、足がなかった。記憶もない。自分がどうやって死んだのかすら思い出せない。覚えてるのは、名前……たぶん。
迷宮でスライムを“脅して”吸い込んだらLv.2になり、解放されたスキルは、三十秒に一回の十秒だけモノに触れる《実体化》というしょぼさ。スケルトンに追いかけられて壁にめり込みまくってたとき――角から銀髪のロリがひょこっと顔を出した。
「ねえ幽霊さん、あたしの魔法陣踏んでる。どいて」
名はココア。十二歳、自称天才魔法使い、魔力回路崩壊症で余命半年。
「契約しない? あんたの霊体安定させてあげる。その代わり、あたしの探し物を手伝って……」
――死にかけのガキと魂単位で組む? 冗談にもほどがある。
でも、あいつが笑いながら「死んだらあんたと一緒に幽霊になれるね」って言ったときの顔を見て――俺は手を握った。
契約の代償は、彼女が死んだら俺の魂も一緒に消えること。
こうして、記憶喪失の幽霊少女と、毒舌で身体弱めの天才ロリは旅に出た。目的は、失った記憶を取り戻すこと――と、呪いの解除方法を見つけること。
道中で拾ったのは、ツンデレ龍の赤んぼ。曰く、龍墓群島にいる万龍の母は超凶暴で、侵入者は全員ドラゴンブレスで焼かれるらしい。
俺は言った。
「焼かれてももう一回死ぬだけだろ」
……ちょっと待て。俺はそもそも、どうやって死んだんだっけ?
──三流コンビ、ここに開幕。
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