ポイント
日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。
読者の反応
- ブクマ
- 6
- 感想
- 1
- レビュー
- 0
- 評価者数
- 6
- 平均評価
- 9.33
- 週間読者
- 244
ブクマと評価ポイントの推移
日別の値
「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。
総合ランキングの推移
順位を読み込んでいます…
ななほし 2026/09/17 公開 2026/10/30 17:00 更新
勇者が死んだ。
それは、この世界では珍しいことではない。
魔王討伐に失敗した者。
ダンジョンから帰ってこなかった者。
名もなき村を守って命を落とした者。
――そして、誰にも見つけてもらえなかった者。
そんな冒険者たちの遺体を回収し、家族のもとへ届ける仕事。
それが、俺――レインの仕事だった。
勇者になる気もなければ、魔王を倒す気もない。
剣の腕も三流。
魔法は使えない。
ただ、死んだ人間を見つけることだけは得意だった。
ある日、俺は「五十年前に死亡した伝説の勇者」の遺体回収を依頼される。
そんな人間が今さら見つかるはずがない。
そう思っていた。
だが、指定された古い地下迷宮の最深部で、俺は本当にその勇者を発見してしまった。
白骨化した身体。
錆びた鎧。
朽ちた聖剣。
そして――
「遅かったな」
死んでいるはずの勇者が、俺に話しかけてきた。
「……」
「おい。聞こえてるだろ」
「聞こえてます」
「なら早く起こしてくれ」
「いや、死体が喋るなよ」
五十年前に死んだ勇者は、なぜか成仏していなかった。
しかも彼は、自分がなぜ死んだのかを覚えていないという。
さらに奇妙なことに、勇者の遺体を調べれば調べるほど、五十年前の「魔王討伐」に関する記録と矛盾が見つかっていく。
勇者は本当に魔王と戦ったのか。
なぜ遺体は五十年間、誰にも発見されなかったのか。
そして――
なぜ歴代の勇者たちは、全員同じ場所で死んでいるのか。
これは、世界を救う勇者の物語ではない。
勇者が死んだあと、その死体を拾う男の物語だ。
日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。
「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。
順位を読み込んでいます…