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カルラ 2026/08/03 公開 2026/08/09 22:20 更新
王立アストレア魔法学園、入学以来不動の首席、公爵令嬢リリアーナ。
学力も魔法技術も剣術も指揮能力も、常に全項目トップ。
けれど始業式の朝、ランキングは一位から四十一位へ転落。
「教師会の調査で重大な問題が確認された」——理由も告げられぬまま、婚約者である王太子から婚約破棄を突きつけられ、生徒会からも除名される。
何が起きたのか、リリアーナ自身にも分からなかった。
代わりに一位に躍り出たのは、編入生の聖女セレフィナ。
誰にでも優しく、涙もろく、身分で人を見ない——学園中から愛される少女。
けれどリリアーナだけは、その涙の奥に潜む違和感に気づいていた。
実技は満点。
研究は絶賛。
討伐も圧勝。
それでも「品格」「協調性」の欄だけが、なぜか毎回無慈悲に削られていく。
数字は嘘をつかないはずなのに、評価だけが平然と嘘をつく。
疑いの目を向けていた元婚約者、静かに証拠を積み上げていく図書委員長、そして少しずつ味方へと変わっていくライバルたち。
孤立無援だったはずの令嬢の周りに、真実を見抜く者たちが一人、また一人と集まり始める。
「私は負けたんじゃない。評価の仕組みを、利用されているだけ」
数字にできない項目に隠された悪意を、リリアーナは涙でも媚びでもなく、自らの実力で暴いていく。
外部審査、そして卒業試験——学園の思惑が一切通用しない場所で、すべてが明らかになる日は近い。
これは、努力の正しさを証明するために立ち上がった令嬢が、歪められた評価と人間関係の罠を、実力だけでひっくり返していく学園ざまぁ物語。
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