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BearTen 2026/09/08 公開 2026/09/26 04:10 更新
村で暮らす少年フィンは、少し怠け者で、よく喋り、よく笑う、ごく普通の少年だった。
母や祖母に叱られ、友人たちとくだらないことで笑い、村の小さな出来事に大騒ぎする。
そんな何気ない毎日が、いつまでも続くと思っていた。
しかし、ある夜。
村は突然、戦火に呑まれた。
地下の貯蔵庫へ隠される直前、母から小さな木の欠片を託されたフィンは、「必ず迎えに来る」という言葉を信じて、ひとり朝を迎える。
けれど、母は戻ってこなかった。
家族も、友人も、帰る場所も失ったフィンは、木の欠片だけを握りしめ、誰も待っていない村を後にする。
ひとりで歩き続ける旅の中で、フィンは一人の少年と出会う。
無口で不器用な少年、レオン。
そして、さらにもう一人。
何かと文句が多く、どこか生意気な少年、マルティン。
最初はただの旅の仲間だった三人。
けれど、食事を分け、仕事を手伝い、くだらないことで笑い合ううちに、いつしか三人は互いを必要とするようになっていく。
失った家族は、もう戻らない。
それでも――新しく出会った誰かとなら、もう一度「帰る場所」を作れるのかもしれない。
これは、大切なものをすべて失った少年が、二人の仲間と出会い、新しい家族を見つけていく物語。
そしていつか、彼らの前に待ち受ける運命は――。
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