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FUKAMIEIJI 2026/05/28 公開 2026/10/31 09:53 更新
「それでも、誰も救わないよりは良い」
西暦2100年、エルフの嫌味な上司は定年退職せず、ドワーフの頑固職人がコスト度外視で道具を作り、ドラゴンの社長は癇癪を起こして社屋を火事にする……そんな大都市の片隅で、凄腕の私立探偵斎藤誠二は日々、ハードボイルドに依頼を解決していた。相棒は口うるさいのだけが取り柄のAI雪風と、サブカル狂いの態度だけは世界一の喋る黒猫(?)リーナス。ある夜、俺は「助けて!」とだけ記された謎のメッセージを受けとるのだが……
「誠二、この次回予告の八割は嘘です」
「おい雪風、出てくるな!」
「誠二よ……我は腹が減った。猫缶を献上せよ」
「そこのキャットフードでも食ってろよリーナス」
「嫌である! それと、我の説明は的外れもいいとこよ。貴様の言語化能力はその程度か?」
「……なんて言えばいいんだ。参考までに一応聞いておいてやる」
「神、それでことたりるであろう」
「……」
「至急訂正をお願いします誠二。特に深刻なのが私に対する評価です。超高性能独立型人工知能にまず訂正を行いましょう。それで嘘が三割になります。早くしないとこれは偽証罪に問われる可能性が――」
「待て雪風。そもそも誰が訴えるんだよ」
「私ですが?」
「ふざけんな」
「猫缶はどうなっておる?」
「あーもう、お前らうるせぇ! 新西京アンダーズ第一部、舞い込んだメッセージ! ぜひ読んでくれ!」
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