ヒューマンドラマ 短編

親友の「謎の彼女」が姿を見せない理由――その正体は、俺の彼女だった

熾星 2026/09/16 公開 2026/09/16 18:18 更新

あらすじ

高瀬拓海には、どうしても誰にも会わせようとしない彼女がいた。

 半信半疑だった俺に、「会ったことがある」と言ったのは、恋人の水野莉奈だった。

「本当にきれいな人だよ。悠人は会わないほうがいいかも。会ったあとで、やっぱり私よりあっちがいいとか言われたら嫌だし」

 冗談交じりの嫉妬だと思って、それ以上は聞かなかった。

 それからしばらくして、拓海がまたその彼女と喧嘩をしたらしく、居酒屋で潰れるまで酒を飲んだ。

 莉奈は相手に連絡してみると言い、俺は拓海のそばに残った。少し前まで使っていたせいか、拓海のスマートフォンはまだ画面が点いたままだった。

 LINEのトーク一覧を見ると、そのいちばん上にピン留めされていた相手の名前は『彼女』。

 そのままLINE通話をかけた。

 応答はなかったが、すぐに「今から行く」とメッセージが返ってきた。

 どうしても顔が見てみたくなった俺は、テーブルに突っ伏し、そのまま寝たふりをした。

 しばらくして、個室の扉が開いた。

 入ってきたのは莉奈だった。

 彼女は迷うことなく拓海のところへ行くと、屈み込んで頬に手を触れた。

「何でこんなに飲んだの?」

 拓海は顔を上げ、そのまま莉奈の唇にキスをした。

 それから、俺のほうをちらりと見る。

「先に悠人を帰そう。起きて見られたら面倒だし」

 テーブルに伏せたまま、少しも動けなかった。

 指先がすっと冷たくなる。

 拓海がずっと隠していた彼女は、今、目の前で彼の隣に立っていた。

ポイント

総合ポイント 198
日間ポイント 0
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日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。

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ブクマと評価ポイントの推移

10/30〜11/05(7日間)
ブクマ 5+0(7日間)
6 5 4 10/30 11/02 11/05
評価ポイント 188+0(7日間)
189 188 187 10/30 11/02 11/05

日別の値

新しい順・下の段は前日比
日付 ブクマ 評価P
11/05 5 ±0 188 ±0
11/04 5 ±0 188 ±0
11/03 5 ±0 188 ±0
11/02 5 ±0 188 ±0
11/01 5 ±0 188 ±0
10/31 5 ±0 188 ±0
10/30 5 ±0 188 ±0

「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。

総合ランキングの推移

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