異世界恋愛 短編

“毒草いじり”と薬師令嬢を追い出した町は、ふた月で“疫病”に呑まれた。だが——それは、病ではなかった

相川ことね 2026/07/14 公開 2026/07/14 19:00 更新

あらすじ

毒と薬を分けるのは、匙一杯。同じ草が、匙の加減ひとつで人を殺しもし、人を生かしもする。それを毎朝たしかめていたのが、男爵令嬢で薬師のリーゼだと、プレルの町の誰も知らなかった。
 「毒草いじりの出来損ない」と嗤われながら、リーゼは井戸端で言った。「これは病の兆しではありません。毒です」――誰も信じなかった。婚約者のダミアンは「薬なんぞ町医者で十分だ」と鼻で笑い、衆目のなかで彼女を破棄して町から追い出した。
 追放先の下流で、リーゼは同じく“役立たず”と切られた医師アルヴィスに出会う。倒れてゆく村人の唇の痺れ、遅く冷たい脈――ひと目で分かった。(これは疫病ではない。水に、鳥兜が盛られている)。だが彼女がいなくなった上流の町では、“疫病”が、ふた月かけて静かに人を呑みはじめていた。
 誰が、なぜ、井戸に毒を。町を封じれば町が死ぬ賭けの中、リーゼは井戸端へ戻る。暴くべき真犯人には、彼なりの正義があった。捨てた側が腕の値に気づいて後悔し、芯ある悪を弔い、同じ傷で結ばれた恋がひとつ芽吹く――痛快で、あたたかい、薬師令嬢の逆転譚。

ポイント

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ブクマと評価ポイントの推移

10/25〜10/31(7日間)
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6 5 4 10/25 10/28 10/31
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115 114 113 10/25 10/28 10/31

日別の値

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10/31 5 ±0 114 ±0
10/30 5 ±0 114 ±0
10/29 5 ±0 114 ±0
10/28 5 ±0 114 ±0
10/27 5 ±0 114 ±0
10/26 5 ±0 114 ±0
10/25 5 ±0 114 ±0

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