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珠響まほら 2026/11/08 公開 2026/11/08 20:15 更新
作戦達成率九十四パーセント。
撤退命令が下された戦場には、まだ47人が取り残されていた。
青年士官カナタ・エンフィールドは、命令に背いて救助へ向かった。
47人は救われた。だが、その代償として護衛艦は大破し、彼を救った上官は左脚を失った。
軍法会議を待つ彼に下されたのは、廃艦寸前の文明再建艦《アルカントゥルス》の艦長就任という、予想もしなかった辞令だった。
人類は、謎の存在《静寂群》によって数多くの惑星を奪われ、その生存圏を狭め続けていた。
失われた文明を調査し、生き残った人々を救い、いつか人類が再び惑星で暮らせるようにする。
かつて人類が夢見ながら、今では誰もが諦めかけている悲願。それが《アルカントゥルス》に与えられた任務だった。
最初の目的地は、三百年前に文明が消滅した惑星ティル・ナ・ノーグ。
カナタを待つのは、失われた文明の謎と、一筋縄ではいかない乗員たち。
カナタを艦長と認めない戦術官、勤務態度に難のある研究員、上官に強制的に鎮静剤を打ち込んだ医官、天才だが組織適性ゼロの操舵手、規格に合わない修理を繰り返す機関士。そして出世欲など微塵もない副長。
予算はない。期待もされていない。
乗員は艦長を含め、わずか七人。
しかも揃いも揃って問題児。
そんな寄せ集めの彼らが、いくつもの星と苦難を越えながら、少しずつ仲間になっていく。
これは、答えを求める物語ではない。
答えを疑い、問い続ける人々の物語。
※本作品は「カクヨム」にも掲載しています。
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