ヒューマンドラマ 完結・全13話

結末の現場

高海 健一 2026/10/30 公開 2026/10/30 11:00 更新

あらすじ

大学生、伊東昭裕は数ヶ月前から雨に打たれる夢を毎夜見ていた。夏休み前日、昭裕はその夢に囚われ何十時間も寝てしまう。彼を助けたのは同じ大学に通うはとこの松本朋香だ。秘密にしていた夢のことを白状させられた昭裕は探偵事務所に連れて行かれる。そこの所長、跡切清子は怪異専門の探偵だった。昭裕は依頼料代わりに先約の仕事を手伝うことになる。先の依頼主は筑紫明日飛という高校生で物体を付喪神にできた。死んだインコを付喪神にした彼女はその暴走に悩んでいた。明日飛は悲しむ幼女のためにその能力をインコに用いていた。インコは生きていると幼女に錯覚させようとしたのだ。予想では仮初の命を得たインコは飛び立った後、すぐに落下しているはずだったが鳥はいつまでも動き動物や人に危害を加えていた。跡切はその依頼を筑紫の力を利用し解決する。昭裕はその過程で跡切の落とし物である黒い物体を見つけていた。昭裕の依頼では彼は夢の中を歩くようにと指示される。夢において彼の思考は薄弱でその指示を達成するのは困難だったが朋香の協力で成功させる。そして昭裕は夢の中でも黒い物体を発見していた。彼はそれに触れると夢の中でも正常な思考を保てた。そして夢の原因は彼にかけられた呪いと判明する。発端は昭裕の小学校で行われていたキャンプ旅行だ。帰りのバスが雨中、多数の死者と怪我人を出す事故を起こしていた(昭裕は風邪により不参加)。一方、生存者の中に呪術の才を持つ藤宮理美という児童がおり、一人無傷で生還していた。事故の悲惨さを目にした藤宮は級友達の残留思念を全て受け入れた結果、意思を封じられていた。呪いは女子児童の残留思念が藤宮の力を利用し昭裕にかけたものだった。動機は好きな相手に今一度会いたいというものだ。入院中の大学の知人を見舞った時、昭裕は意図せず藤宮に遭遇しており呪いはそのときかけられていた。昭裕が藤宮に会いに行った時、その呪いは強化され彼は唐突に眠るようになる。昭裕は夢にて残留思念と接触し情報を集めてゆき、現実から藤宮の心に入る手段を見つける。残留思念に今現在の状況を突きつけ、過去にとどまる彼らを崩壊させるという作戦だった。昭裕は藤宮の心に入り残留思念と対峙してゆき、最後に呪いをかけてきた女子児童の残留思念とも出会う。彼に会うという願いを叶えられ、少女の残留思念もまた消滅する。こうして昭裕は日常を取り戻した。あらすじ、了。

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