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カルラ 2026/07/15 公開 2026/07/20 22:20 更新
学院卒業を祝う舞踏会。国民全員が見守る「王家の鏡」による全国生配信の中で、王太子レオンは婚約者セリーヌに突然の婚約破棄を宣言する。
「セリーヌ・フォン・アシュクロフト! 私はお前との婚約を破棄する!」
続いて進み出た聖女アリアが、涙ながらに「いじめられた」と訴える。コメント欄は瞬く間に「悪役令嬢」「最低」の言葉で埋め尽くされ、完璧すぎると恐れられていた公爵令嬢セリーヌは、一夜にして全国民の敵となった。
けれどセリーヌは、泣かない。喚かない。ただ静かに、一言だけ問いかける。
「証拠はございますか?」
その場で始まった、前代未聞の公開裁判。聖女アリアが語る三つの罪状――階段からの突き落とし、お茶会での毒物混入、教会での暴言――に対し、セリーヌは持ち前の記憶力と冷静さで、一つずつ真実を暴いていく。
外交記録と、王家の鏡に残された録画映像が、アリアの「その日」のアリバイを崩す。教会の薬師は「そのような毒は存在しません」と証言し、完璧だったはずの聖女の涙に、少しずつ綻びが見え始める。
全国民が見守る中、積み重ねられた嘘は、一枚ずつ静かに剥がされていく。それでも聖女は涙を武器に、なおも同情を集めようとする。しかし配信は録画され、何度でも見返すことができる世界。国民自らが検証を始めた時、もう誰にも止められない奔流が生まれる。
冷たいと呼ばれた令嬢の、静かな逆襲が、今、全国生配信で幕を開ける。
はたしてこの茶番は、誰が、何のために仕組んだものなのか――?
王太子の名声を賭けた「公開処刑」は、果たしてどちらの手に落ちるのか。
真実を貫く公爵令嬢の物語、ここに開幕。
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