推理 短編

ホワイトコーヒー

飛鳥京子 2021/03/27 公開 2021/03/27 22:35 更新

あらすじ

 エラリイとエースは、パリの法律事務所で働くイギリス人弁護士。二人が所属するヴァレリー法律事務所は、多様な国籍のスタッフが集っている。
 エラリイはひょんなことからアラブ系音楽学校生のシャールと知りあう。彼は白人とみまごう容貌で、自分でもフランスに同化したいと願って、キリスト教に改宗してもいた。
 そんなシャールが、パリの歓楽街でイラク人の少女が爆死した事件の関係者として警察に留置されてしまう。シェエラザードと名乗っていたそのイラク人少女は、ピガールの飲食店『プランタン』に手榴弾を持って飛び込もうとし、警備員ブルーノ・タイラーをまきぞえに爆死したのだ。無罪を主張するシャール。事件はテロ事案とされ、彼の弁護士となったエースの懸命な活動にも関わらず、シャールの身柄はなかなか解放されない。
 エラリイは、爆死した娘、シェエラザードを偶然見知っていた。パリでは滅多に飲めない本物のホワイトコーヒー(ドリップしたコーヒーにミルクをいれたもの)を出す店で、一日だけ勤めていたのだ。シェエラザードはなぜか、「アメリカ人」を探しており、エラリイの目には子供のように無邪気で物知らずに映った。そして、なぜかムスリムの同胞には頑なに心を閉ざしていた様子だった。
 やがて、ムスリム過激派の自爆テロとみなされていたこの事件には、イラク戦争に遡る因縁があることがわかってくる。
 イラク戦争に従軍した元アメリカ兵カークランドがパリに現れ、シェエラザードは、彼女と共に死んだブルーノ・タイラーと自分達米兵グループがレイブしたイラク人女性の娘ではないかと言い出したのだ。
 シェエラザードが探していたアメリカ人は、彼らのことだったのか? その目的は?
 エースは、事件にシャールが無関係なことを裏付けるべく、カークランド、タイラー、シェエラザードのDNA鑑定を申し立てる。

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11/03 1 ±0 0 ±0
11/02 1 ±0 0 ±0
11/01 1 ±0 0 ±0
10/31 1 ±0 0 ±0
10/30 1 ±0 0 ±0
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