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伊佐波瑞樹 2026/08/15 公開 2026/09/29 22:38 更新
あらすじ
伯爵令嬢アマリリア・ベスターは、ある日突然、望んでもいない婚約を押し付けられた。
相手は家同士の都合で決められた男。
当然、受け入れるつもりなどない。
けれど、普通に断れば家にも迷惑がかかる。
ならば――もっと断れない婚約を作ってしまえばいい。
アマリリアが目をつけたのは、王国の第一王子ライル・アースハルトだった。
「殿下。私の婚約者になってくださいませ」
「嫌だと言ったら?」
「脅します」
「何で!?」
こうして始まったのは、恋愛感情など一切ないはずの偽装婚約。
アマリリアにとってライルは、押し付けられた婚約から逃げるための最強の切り札――のはずだった。
ところが、一緒に過ごす時間が増えるほど、二人の関係は予定から外れていく。
手を繋いで。
特別な呼び方ができて。
初めて二人で街へ出かけて。
抱き締めることまで覚えて。
いつしか「偽装だったから一緒にいる」のではなく、互いに自分の意思で相手を選びたいと思うようになっていた。
そしてついに、二人は偽装ではない正式な婚約者となる。
けれど――婚約はゴールではなかった。
第一王子の婚約者として始まる王妃教育と社交。
二人の関係を面白がる国王夫妻。
なぜか恋愛の参考書『婚約者と過ごす百の方法』を真剣に実践しようとする第一王子。
そして、正式婚約したと知りながら、それでもライルへの想いを隠そうとしない令嬢まで現れて――。
「殿下は私の婚約者です」
脅迫から始まったはずなのに。
その言葉はもう、誰かから逃げるための嘘ではない。
何でも一人で解決しようとしてきた少し過激な伯爵令嬢と、彼女に振り回されながらも少しずつ恋を知っていく第一王子。
これは、偽物だった婚約を本物にした二人が、その先の未来まで一緒に作っていく物語。
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