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ちょこまろ 2026/10/12 公開 2026/10/22 07:00 更新
「大丈夫です。急いでいないので」
その一言が、私の世界を変え始めた。
森川優実、二十一歳。
高校二年生の冬、いじめが原因で学校を辞めた。
それから三年間、ほとんど家から出られなかった。
二十歳になって、ようやく始めたカフェのアルバイト。
それでも人の視線が怖くて、通勤中はマスクを外せない。
実家とバイト先を往復するだけの毎日。
そんな私の前に現れたのは、みなとみらいの大手IT企業で働くエリート会社員・佐伯尚哉さんだった。
仕事ができて、背が高くて、優しくて。
私とは住む世界が違う人。
けれど、彼は私を決して急かさなかった。
「五分だけ、歩きませんか」
初めての寄り道。
初めて見る臨港パークの海。
怖くて途中で引き返した赤レンガ倉庫。
できないことばかり数える私に、彼はいつも優しく言ってくれる。
「無理しなくていいですよ」
そして、少しずつ変わっていく私の気持ち。
でも、怖かった。
高校も卒業していない私が、こんなに素敵な人を好きになっていいのだろうか。
彼の優しさを、恋だと勘違いしてしまったら?
そんな私に、彼が告げた言葉は――。
これは、傷つくことが怖かった私が、決して急かさない彼に愛されながら、自分の歩幅で幸せを見つけていく物語。
無理に強くならなくてもいい。
普通になれなくてもいい。
怖いままでも、恋をしていい。
横浜・みなとみらいを舞台に描く、エリート会社員と不器用な女性の、優しく甘い純愛ストーリー。
【全10話+エピローグ/ハッピーエンド】
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