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ひまえび 2026/08/30 公開 2026/10/31 19:00 更新
1774年、イングランド。
17歳のエドワード・ヘイルは、古い男爵家グレイミア家の跡取りとして何不自由なく育ってきた。だが誕生日の元日、家には1万5,000ポンドもの借金があり、立派な屋敷も広大な領地も抵当に縛られていることを知る。
爵位はある。土地もある。信用もある。しかし、自由に使える金がない。
エドワードが自分の持ち物を売って作った元手は、わずか25ポンドだった。
やがて姉を頼ってロンドンへ出た彼は、上流社会の夕食会や舞踏会で、貴族たちが借金、結婚、情事、政治の秘密を面白半分に語っていることに気付く。そして、その噂を新聞や小冊子にして金を取る者がいることも知った。
金がなければ、情報を売ればいい。
信用があれば、他人の金も動かせる。
戦争が始まれば、危険そのものが商売になる。
出版、金融、海運、軍需、土地、そして大西洋へ。
25ポンドしか持たなかった少年は、金と信用と情報を武器に、古い貴族社会と新しい商業社会の間を駆け上がっていく。
これは、悪党でも英雄でもなかった1人の青年が、ジョージア朝イギリスで命まで賭けながら巨万の富を築き、「紳士とは何か」「富とは何か」を知っていく成り上がり物語である。
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