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秋月しろう 2022/07/04 公開 2022/09/10 08:21 更新
野州(栃木県)の片田舎で生まれ育った7人の男たち、何時(いつ)となく知り合い、男子たるものいつか世に出て己(おのれ)の志を果たすぞと互いに誓い合った。
7年が経過し、男たちはそれぞれの志を果たすべく東京へ出て来た。
男たちとは、船員の羽勝千造、相場師の島木萬五郎、新聞記者の山瀬荒吉、陸軍少尉の日方八郎、他に北海道にいる楢井某、病気療養中の名倉某、そして、小学校教師である水野静十郎である。
ある秋のこと、羽勝が遠洋漁業の長い航海から帰ったことで祝賀会が開催された。幹事である山瀬の音頭で、島木、日方が集まった。楢井と名倉は欠席したが、本来参加できるはずの水野は不参加であった。不参加の理由は水野が恋に悩んでいるせいだと知り皆は心配する。日方などは恋のために盟友の祝賀会に不参加とは何事だと憤慨する。
恋愛と男の志、恋愛と友情などが議論されるが、これを端緒として物語が展開して行く。
水野が想いを寄せる岩崎五十子(いそこ)、その継母のお関、お関の内弟子で娘分のお龍(りゅう)、水野を下宿させて世話をしている隠居の山路老人、その孫のお濱、強欲なお澤婆などさまざまな人物が登場し、水野を中心に話が進む。
明治36年9月21日から読売新聞に連載された青年小説とでもいうべき作品で、明治37年2月の日露戦争勃発により一時期掲載が中絶となった。その後再開されたが、結局未完のままに終わってしまう。
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