異世界恋愛 完結・全17話

気弱令嬢と入れ替わった私、とりあえず不満を書き出してみることにしました。

ちょこだいふく 2026/03/06 公開 2026/03/06 20:00 更新

あらすじ

昼下がりの光は、いつも柔らかくて気持ちが良い。

タワマンの上層階は今日も静かだ。
街のざわめきは遠く、ここだけ別の時間が流れているようだった。

今日も特にやることはない。
親が残してくれた部屋と、不動産収入のおかげで、私は外に出ずに生きていける。

……正直、外は苦手だ。だからありがたい。

ベランダの椅子にもたれて、温かさに身体を預けているうちに、
まぶたがゆっくりと落ちていく。

——うとうと。

くすっ、と誰かの笑い声がした。

(……え?)

重たいまぶたを開けると、そこは教室だった。

中世風の制服をまとった令嬢たちが、
こちらを見下ろすように薄く笑っていた。

(……夢か)

せっかくの夢なのに、
馬鹿にされる夢なんて本当に意味がわからない。

くすくす笑う声が耳に刺さる。
その瞬間、遠い昔の学生時代の景色がふっと蘇った。

——あの時みたいだ。
廊下を歩く私に、聞こえるように。
けれど咎められないギリギリの距離で嘲り笑う、あの感じ。

思い出しただけで、口の中がじわりと苦くなる。

(……やだな。夢でまで思い出すなんて)

私は立ち上がり、逃げるように教室を出た。

廊下の空気はやけに冷たく、熱を帯びた頬を冷ます。
きらきらした制服姿の令嬢たちが行き交う様子が、
すべて“本物の夢”みたいにぼんやりして見える。

どうでもよくなって、校舎の外へ出る。
中庭の噴水の音が遠くで響いている。
花の香りまでやけに鮮明だ。

(……夢にしては、リアルすぎない?)

そう思いながら石畳の上をふらふらと歩いていた、その時。

「——お嬢様!こちらにおられましたか!!」

慌てたような声が響いた。

振り向くと、従者らしき青年が、息を切らしてこちらへ駆け寄ってきていた。

彼は私の顔を見るなり目を見開いた。

「お、お嬢様…お顔の色が……!体調が悪くなられたのですね!?」


え、なにこれ夢…だよね?

え?

ポイント

総合ポイント 300
日間ポイント 0
日間ランクイン [未取得]
最高順位 [未取得]
評価ポイント 25484.7% ブクマ×2 4615.3%

日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。

読者の反応

ブクマ
23
感想
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レビュー
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評価者数
31
平均評価
8.19
週間読者
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ブクマと評価ポイントの推移

10/30〜11/05(7日間)
ブクマ 23+0(7日間)
24 23 22 10/30 11/02 11/05
評価ポイント 254+0(7日間)
255 254 253 10/30 11/02 11/05

日別の値

新しい順・下の段は前日比
日付 ブクマ 評価P
11/05 23 ±0 254 ±0
11/04 23 ±0 254 ±0
11/03 23 ±0 254 ±0
11/02 23 ±0 254 ±0
11/01 23 ±0 254 ±0
10/31 23 ±0 254 ±0
10/30 23 ±0 254 ±0

「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。

総合ランキングの推移

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