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雪村平八 2017/07/24 公開 2017/07/24 13:20 更新
物心のついたころから一度もジャンケンに負けたことのない以外に何の取り柄もない極々一般的な高校二年生男子の内藤春人《ナイトウハルト》と、その幼馴染みの結城冬馬《ユウキトウマ》と浅井千秋《アザイチアキ》、高校生になってからの友人である脇谷邦彦《ワキヤクニヒコ》が所属するクラスに、転校生がやってきた。転校生は金髪碧眼の美少女で、クラス全員が外国人が留学してきたと荒肝を拉がれた。が、自己紹介で自分を神湯恵理夏《カミユエリカ》と流暢な日本語で語る彼女に、その場の全員が安堵する。
ハルトだけはその転校生に見覚えがあった。そしてエリカはハルトしか知らないはずのサインを投げ掛け、艶冶な微笑と共に彼を横切ってクラスの輪に揉まれることとなる。そのサインとは、彼が夢の世界でいつも護衛を務めるお城のお姫様が彼に送る「誰もいない時間帯にテラスでお会いしましょう」という意味のものだった。ハルトは眠るたびに、連続性のある同じ世界の夢を見る、ちょっとおかしな少年だった。夢の世界は剣と魔法とモンスターの世界。ファンタジー小説のような世界だった。
学校にテラスはないので屋上で一人エリカを待つハルトは、こんな馬鹿げた話があるはずがないと思いつつ、現れたエリカの語る話に耳を傾け、本当にお姫様が現実世界にやってきたのだと頭を垂れる。エリカはハルトの考えを否定し、自分が現実世界の人間であり、かつハルトと同じ夢を共有してきたのだと告げた。困惑するハルトにエリカはあるお願いをし、ハルトはそれを承諾する。王女であるエリカのお願いは、夢の世界から失われた神の遺産を取り戻し、世界を滅びから救う手助けをしてほしいというものだった。
だが、神の遺産を探していたのはエリカだけではなく、それを奪おうとする者達との壮絶な争いに、ハルトは否応なく巻き込まれていく。
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