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橋本 直 2026/04/15 公開 2026/06/30 19:22 更新
『遼州戦記 司法局実働部隊の戦い』第六部
節分イベントで時代行列をやることになっていた。
そこまではよかった。
問題は、豊川市がついでのように『特殊な部隊』へ自主映画制作まで依頼してきたことだった。
昨年、隊長・嵯峨惟基が「もう二度と頼まれないように」と本気でつまらない映画を作ったはずなのに、なぜか今年も続投。
しかも市役所からの注文は「今度はちゃんとした作品をお願いします」。
――無理に決まっている。
だって集まっているのは、まともな映画会議を三分ともたせられない連中だからだ。
無修正ポルノを提案する日野かえで。
妙にやる気だけはあるアメリア・クラウゼ。
なぜか魔法少女映画に決まり、気づけば部隊総出の大撮影会。
ところが役者は全員アドリブ暴走、敵役はすぐ十八禁方向へ脱線、かなめは昭和B級ヒーローみたいな怪演を披露し、ランは「魔法少女」と呼ばれてなぜかノリノリ。
そして巻き込まれ体質の神前誠だけが、心の中で延々とツッコミを入れ続ける。
果たしてこれは魔法少女映画なのか。
特撮なのか。
ロボットものなのか。
それともただの事故映像集なのか。
暴走する脚本。暴走する演者。暴走する性癖。
最後の最後で頼れるのは、釣りのためなら働く元傭兵の映像屋だけ――。
真面目に任務をやっているはずなのに、どうしてこうなる。
個性が強すぎる『特殊な部隊』が、全力で空回りしながら一本の映画を完成させるまでを描く、
SFお仕事ギャグ群像劇、ここに開幕。
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