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常陸之介寛浩 本能寺から始める信長との天下統一 2026/10/10 公開 2026/10/30 18:00 更新
「地味で役に立たない女は、もう必要ない」
王都で注目を集める魔導具師ガイウスを、婚約者として長年支えてきた子爵令嬢エレナ。
けれど華やかな男爵令嬢に心変わりしたガイウスは、大勢の前でエレナを「才能のない地味女」と罵り、一方的に婚約破棄を言い渡した。
工房からも追い出されたエレナは、静かにひとつだけ条件を告げる。
「では、私が作った魔導具の整備も、予備部品の製作も、今後一切いたしません。それでよろしいですね?」
ガイウスは鼻で笑って了承した。
――自分が発表してきた“傑作”のほとんどを、エレナが作っていたとも知らずに。
行き場を失ったエレナの前に現れたのは、隣国で“冷徹皇帝”と恐れられるクロムウェルだった。
彼だけは知っていた。
エレナが持つ、魔導具の核を極限まで小型化しながら高出力を維持する、世界でも類を見ない規格外の技術を。
「探していた。君の技術を、我が国に貸してほしい」
隣国へ渡ったエレナは、これまで誰にも評価されなかった才能を存分に発揮。
壊れない魔導具、魔力消費を激減させる新型コア、軍事・医療・生活を一変させる“神級アイテム”を次々と生み出し、ついには国家魔導技師長へと駆け上がっていく。
しかも、冷徹だったはずの皇帝はなぜかエレナにだけ甘すぎて――。
「君の技術だけではない。君自身が、私には必要なんだ」
「陛下、それは業務命令でしょうか?」
「いや。求婚だ」
一方その頃。
エレナを追い出したガイウスの工房では、魔導具が次々と故障。
新作は作れず、修理もできず、これまで築いた名声が崩れ始めていた。
そしてようやく彼は気づく。
自分が“天才”だったのではない。
天才を、婚約者という立場で使い潰していただけだったのだと。
「戻ってきてくれ、エレナ! 君が必要なんだ!」
今さらそんなことを言われても――。
「申し訳ありません。私、もう隣国の国家魔導技師長ですので」
これは、才能を奪われ続けた地味な魔導具職人が、本当に自分を評価してくれる国と皇帝に出会い、世界最高の技師として成り上がりながら、たっぷり愛されて幸せになる物語。
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