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五月十日 2026/02/25 公開 2026/08/09 23:19 更新
2025年4月。
稲村夏乃は私立華鳥学園中等部に入学したばかり。
勉強が得意で運動も人並み以上、柔らかく敵を作らない性格の少女は誰からも優秀の評価を受けており、誰から見ても彼女の人生は順風満帆だった。
ある日奇妙ないたずら描きを踏んだ瞬間激しい突風に見舞われ、気がつくと全く見た事がない場所に移動していた。
目の前にいたのは赤い長髪に鉄を溶かしたような綺麗な色の瞳を持つが、仏頂面で威圧的な青年『アルベリク・リーヴェ』
そして柔和な雰囲気の中にどこか一線を引いている態度の黒短髪の青年『クリス・フェイン』
言葉が通じない世界で、何故か言葉が通じるフェインが言う。
「禁断の術と途轍もない悪意があなたを飛ばしてきたようです。その歳で相当恨まれてたんですね」
夏乃はショックを受けるも、誰がそんな思いを持っていたのか知りたい一心で、元の世界に戻る事を決意。
しかし飛ばされてきた際にリーヴェと転移契約がされてしまい、契約破棄には彼と共にいくつかの手順を踏む必要があった。
破棄に邁進しているうちに、夏乃は気づいてしまう。
元の世界はこちらの世界よりも、時間の進むスピードが速いという事をーーー
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