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世永アイサ 2025/07/20 公開 2025/07/20 18:14 更新
江戸時代をモデルにした、どこか懐かしく、クスッと笑える時代の物語。
下町に佇む湯屋の奉公人、青慈(せいじ)はどこか頼りなく、何事も受け身のため店主の与一にせっつかれてばかり。
常に死んだ魚のような目をしていて、ついには寝坊を繰り返すように。
用心棒としての腕が立つため、与一はなかなか解雇に踏み切れないでいた。
謎多き常連の妓女、加賀地(かがち)の一言をきっかけに
与一が青慈を解雇を決める。
時同じくして、街には見慣れぬ虚無僧の一行が姿を見せるようになり
徐々に湯屋へ不穏な空気が漂い始める。
そのうちに、与一が病に伏せてしまう。
虚無僧に襲われた青慈は、間一髪のところを通りがかりの大名に助けられる。
落胤を探せとの勅命を預かり、内密に捜索していることを聞いた青慈は
助けられたお礼にと人肌脱ぎ協力する。
数日後、砂嵐が荒ぶ江戸では
火の手が上がり、延焼が拡大し湯屋が巻き込まれた。
下町に戻った青慈は目撃してしまう。
燃え移った与一の寝室に居た女、加賀地。
口元が耳まで裂け、人とは言い難き遠い姿。
気を失った与一を、丸呑みにする瞬間であった。
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