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130 2026/10/02 公開 2026/10/09 18:00 更新
死んだ人間は、誰の記憶からも消える。
24歳のフリーター・朝倉湊が突然放り込まれたのは、“記憶”を武器に戦う異常な世界《MEMORIA》。
そこには織田信長、宮本武蔵、ジャンヌ・ダルク――人類史に名を残した英雄たちまで存在していた。
参加者は、大切な記憶と結びついた《遺想具》から異能《遺想能力》を引き出して戦う。
湊に与えられたのは、ひび割れた古いスマートフォン。
初期遺想能力強度LEVEL1。
危険度E。
希少度UNKNOWN。
そして目覚めた《REPLAY》は、保存された写真や動画の“現象”を、一時的に現実へ再現する力だった。
雨。
風。
音。
衝撃。
何気なく残してきた記録が、湊の武器へ変わっていく。
五つの軍。
七つの記憶核。
歴史の英雄と、名もなき参加者たち。
だが戦いの中で、湊は奇妙なことに気付く。
誰かが死んだ。
そのはずなのに――誰も、その人を覚えていない。
名前も。
顔も。
一緒にいたことさえも。
それなのに。
湊のスマートフォンだけには、“消えた誰か”の痕跡が残っていた。
なぜ自分だけが忘れきれないのか。
歴史上の英雄たちは、本当に“本人”なのか。
そしてMEMORIAは、何のために人間の記憶を集めているのか。
これは、“記憶”を失いながら戦う者たちの物語。
――人は、何を覚えていることで、その人でいられるのか。
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