純文学 短編

九番の人

旭倫 2026/10/29 公開 2026/10/29 20:08 更新

あらすじ

四十三歳の配送員・久保は、名字ではなく「九番」と呼ばれている。

辞めたいときに辞められる自分は自由だ。若い者より、仕事の本質をわかっている。そう考えれば、たいていのことはやり過ごせた。

ある日、荷物をめぐる不手際から、久保は会社の謝罪動画に顔を出すことになる。

仕事を失い、再び同じセンターへ戻った彼に渡されたのは、「育成サポーター」の名札だった。人に教え、頼られる立場を得た久保は、同じ場所で働く人々との間に、少しずつ線を引き始める。

配送センターを舞台に、ささやかな見栄と自己正当化、その先で傷つく人々を描く社会風刺小説です。

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